みなさま
いかがお過ごしでしょうか、都通信 都甲貴之です。
ゴールデンウィークはゆっくり休めたでしょうか。
気温もあがってきたので過ごしやすい日が多くなってきましたが、
昼夜の寒暖差は大きいので体調には引き続きお気をつけください。
今回は梅雨前ということで
ジメジメつながりで“湿度”のお話です。
弊社では現場で使用する工具の数、種類が多岐にわたります。
中には特にデリケートな工具もあります。
そんな工具を錆びる環境に放置すると端末成端不良の確率も上がります。
湿度による錆から工具を守ることが必要なため
弊社なりの保管方法を公開したいと思います。
錆が発生するしくみはこちら
▼錆とは?錆のメカニズム
+ 湿度管理について
これは防湿庫です。
カメラや精密機器に詳しい方は
すでに使用されているのではないでしょうか。
庫内は常時30%から40%の湿度を保っています。
デリケートな圧着工具(ケーブル圧着端子を接合させる工具)や
札作成に使用するシールなどを収納しています。
△圧着工具
またドライボックスの中にこのような機器も入れて
低湿を保ったりもしています。
モバイルドライといいます。
△モバイルドライ
それから、湿度を日々確認できるよう、このような機器も使用しています。
これは湿度計です。
湿度を測るだけではなく過去の記録がログとして残るというものです。
ログをもとに一日の湿度変化を知ることができるので対策も講じやすいのです。
サイズも45x45x155 mmとコンパクトです。
+ もう一つの大切なこと
しかしながら、この対策だけでは完全とはいいきれません。
もう一つの大切な対策は使用後の扱い方です。
使用後そのままにしておくと錆びます、必ず。
手入れの方法は以下の通りです。
1. ウエスにクリーナーを染み込ませる
2. ウエスで工具を拭き上げる
3. 乾燥しない潤滑油系のオイルを吹き付ける
4. 古新聞や布などに巻いて空気に触れさせないようにする
(ラップやビニールだと逆に湿気がこもる可能性も)
5. 工具箱にしまう
たったこれだけです。
地味ではありますがとても大事なことです。
+ まとめ
錆を発生させるには水と酸素が必要です。
裏を返せば水と酸素どちらかが欠落していれば
錆は発生しないということになります。
大気中に存在する水(水蒸気)、
大気中に存在する酸素
これらから工具を守るため
弊社では湿度管理に重点を置き
必要な工具が現場で正しく使えるように努めています。
みなさまはどんな対策を講じていますか。
株式会社都通信
代表取締役 都甲貴之
ゴーストライターさとみ
まず、“錆”について。
錆とは金属が腐食したものをいいます。
錆は化学反応が起きた結果です。
乾いた空気中では錆は発生しませんが
湿った空気中では金属は水や酸素と結びつき
水酸化鉄イオン化になり大気に溶け出します。
そして残された電子が金属の中を腐食電流として流れることで
錆が進行するのです。
『湿った空気』
これこそが錆の発生するそもそもの原因なのです。
錆びると金属の強度が弱くなり、工具本来の機能が損なわれるばかりか
脆くなったところからボロボロになる可能性すらあるのです。
また
湿度60%以上になると臨界湿度とも呼ばれ
金属の腐食(錆)が急速に進行します。